日経ビジネス

2007年05月18日

 今週、日経ビジネス誌で「電通が挑むメディア総力戦」というタイトルで、総力戦の一端として当社が取り上げられました。記事の反響はすさまじいものがありました。方々から「みたよ」との声、声、声。雑誌や新聞の購読者が減っていると言われていますが、関連性の高い記事に対する注目度は、少なくとも私の前後の世代に関しては、全く当てはまらないなと感じた一週間でした。一気にターゲットに知らせるというマスコミの役割は、依然として不変でした。この機能に関しては、インターネットはまだまだ及ばないようです。

 特に今回の反響で感じたことは、興味のある記事はかなりじっくりと読まれているということです。電通社内は言うまでもなく、一度地下鉄の中でも、おそらく広告関連の人だと思いますが、コピーした記事にアンダーラインを引いてじっくり読んでいる人を見かけました。確かに私も、理解を深めたい際には、そうすることがあります。したがってプリント媒体は、内容によっては、発行部数の何倍も伝播している可能性があります。そして、そうした際の伝播力は、かなり深く強いといえます。プリント媒体はストック型のメディアと言われる所以です。
 
 一方、インターネットメディアは、情報メディアとしては、プリント媒体と同様にテキストメディアとしての色彩が依然強いとはいえ、ここまで深い伝播力はないと思います。ただし、人から人への伝播は、クリックひとつで行えるという点で、非常に容易です。Subservient Chikenのように、あっという間に世界中に伝わり、しかも何年にもわたって継続的に伝播することも可能です。しかし、情報量が多過ぎ、また入手の容易さゆえに、それほど一つ一つの情報が、深く取り扱われてはいないように感じます。インターネットは、非常にフロー型のメディアといえます。

 近い将来全てのメディアがデジタル化すると信じて止まなかった私ですが、今一度、人の心に深く届くメディアミックスとは何なのかを考える、良い機会になりました。

投稿者: Reo Watanabe 日時: 2007年05月18日 02:14 |パーマリンク