デジタルメディアとアナログメディアの違い
昨日、ある勉強会に呼ばれ、インタラクティブマーケティングの最新動向について、すこし話をしてきました。私の前のパートでは、広告代理店の方によるメディア概論があり、各マスメディアの特性や最新動向についての説明があり、最後にインターネット広告についての話もありました。私も電通の営業をしている時に、日本のメディア動向について話をする機会が多々あったので、少し懐かしい気持ちで聞いていました。ラジオ広告はまだ本数売りしているとか、少年ジャンプは最盛期に比べるとかなり部数を落としてはいるけれども、依然として圧倒的なコミック雑誌だとか。ただし、テレビ広告を中心に、科学的なアプローチも少しずつ進んでいるようでしたが、基本的には、従来のリーチとフリークエンシーの域を出ていないように感じました。その後のインターネット広告の説明では、説明シートもがらりと変わり、データだらけの説明となっていました。効果測定指標も、コンバージョンやROIといった、急にクライアントのマーケティングゴールに近いものとなります。
デジタルメディアとアナログメディアの違いは、まさにこの一点に尽きると思います。つまり、データトラッキングできるか、できないか。データトラッキングができれば、科学的なアプローチが可能です。アナログ広告の効果説明に説得力がない所以です。従って今後の広告メディアは、新聞やテレビがアナログメディアで、インターネットがデジタルメディアといったような大括りの区別ではなく、デジタルテクノロジーによりデータトラッキングができるかできないか、クライアントに説得力のある効果証明ができるかできないかによって、アナログメディアかデジタルメディアかの選別がなされると思います。広告業界にとってメディアのデジタル化が大きな意味を持つのは、単に新興のデジタルメディアが台頭してきたからではなく、むしろそれによってビジネスモデルの指標が大きく変わりつつあることにあります。そして、最も重要なことは、いずれ全てのメディアが多かれ少なかれデジタル化していくということです。
デジタル礼賛のような話をしましたが、昨日の勉強会でもうひとつ感じたことがあります。それは、そうは言っても日本の広告費は依然としてテレビが圧倒的に主流であり、また新聞や雑誌、ラジオもそれぞれ影響力がある、ということです。メディアのデジタル化は大きな潮流ではありますが、デジタル業界に身を置く者こそ、現在の主流であるアナログメディアに対する理解なしには、真に効果の高い広告キャンペーンを仕掛けることはできないと思います。