ROCK THE DIGITAL WORLD

2008年05月15日

 今年は「ROCK THE DIGITAL WORLD」というテーマで、今日から2008年クライアントサミットがスタートしました。デジタル化する世界をロックするぞ、といった感じでしょうか。私は、昨年に続き2度目の参加となりますが、今年で8回目になりますカンファレンスです。昨年もかなり本格的だなとの印象を持ちましたが、今年はそれを大きく上回る規模と内容です。今日一日で、スピーカーとパネリストを併せ、23名が登壇しました。昨年は、WEB2.0が中心でしたが、今年は一歩進み、Social Influence Marketing™とモバイルに関連するトピックが増えてきました。

 Social Influence Marketing™は、アベニューAレイザーフィッシュが商標登録している言葉です。消費者同士がますます連携していく中、そうした環境を活用し、従来のブランド一辺倒のマーケティングではなく、消費者のデジタル体験全体を最適化できる、実際に効くマーケティングを意味しています。従って、評価基準は、従来のPerception(認知)ベースではなく、Reality(現実)を直視することが重要になります。そのためには、Technology(技術力)とAnalytics(分析力)が、コアスキルとなります。具体的なソリューションとしては、広告主と消費者、そして消費者同士が、直接語り合うような仕掛け作りが、大変重要になります。そういった視点で、以下の事例が紹介されました。
http://mystarbucksidea.force.com/
http://www.beinggirl.com/
http://direct2dell.com/
本サイトの日本語版は、4月11日からスタートしたようです。
http://japanese.direct2dell.com/

 今日の圧巻は、Guy Kawasaki氏の「The Art of Innovation」についての講演でした。Kawasaki氏の講演は数年前にも聴いたことがあり、内容は以前と大体同じようなものでしたが、それでも聴衆全体をぐいぐいと惹きつけてあっという間に30分が終わる講演は、流石でした。

 もう一つの見所は、業界の雄3社トップである、アベニューAレイザーフィッシュCEOのClark Kokich氏、AKQA・CEOのTom Bedecarre氏、R/GAのChairman/CEO/Global Chiel Creative OfficerのBob Greenberg氏の3名が一堂に会し、広告会社の将来像について、今後の課題について、語り合ったパネルディスカッションでした。3社とも現在の米国インタラクティブエージェンシー業界のトップに位置する企業ですが、それぞれ生い立ちも歴史もかなり違います。アベニューAはメディア会社、AKQAは従来型の広告会社、R/GAは映像制作会社からスタートしました。かつて各社とも規模が小さく、提供サービスも違っていた頃は、役割分担をして、連携して仕事をしていたこともあるそうです。

 今後の経営で何よりも重要なこととして、「企業家精神」つまり変身を遂げ続ける消費者に焦点を当てて継続的に組織改変をしていく力が、挙げられました。そのためには、人材の育成と、社内リソースが柔軟に連携できる仕組み作りが、重要になります。また、従来型の伝統広告会社との明確な差別点として、技術力が肝になります。そして、今後デジタル化する社会を揺さぶる震源地として、キッズの行動に目が離せないとのことでした。いずれにせよ、変化のスピードはあまりにも速くダイナミックなため、10年先を見通すことは不可能であり、5年後ですら難しい。3年程度を見据えるのが、せいぜいではないかとの意見でした。規模と地域こそ違いますが、同業の経営者として、かなり同感しました。

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投稿者: Reo Watanabe 日時: 2008年05月15日 16:08 |パーマリンク